こころとことば
言語聴覚士 清水幸代のコラム
 002 なんて言っているのかわからない
Q:こどもが何を言っているかわからないときに「エ〜、わかんない」と言ったらすごく
 残念そう。ことばの意味がわからない時はどうしたらいいでしょう?(1歳10ヵ月)
A:ことばが出るようになっても最初の半年は、まだペラペラ言えるようにはなりません。
 だいたい最初の50語を覚えるまでは、ことばの発達は非常にゆるやかです。
 五感をフル回転させて丁寧にことばがけをしてあげて下さい。いろいろなものに触れて
 見聞きしていくうちに今度は語彙爆発が起こると言われています。ある段階から急に
 語彙を覚えるスピードが速くなり、まさにドッカ―ンと爆発するイメージです。
 おしゃべりをしたいこの時期は、うまくわかってあげられないことがあるものです。
 そんなときでも、とりあえず「そうね」ということばを頭につけて、子どもがしゃべった
 ことばを繰り返してみましょう。「もう、わからない!」と否定的な反応をすると、こどもの
 発語意欲をそいでしまうことになります。せっかく伝えたい気持ちを精一杯のことばで
 言っているのですから、じっくり耳を傾けて聞いてあげて下さい。子どもの様子をみて
 いると何が言いたいのか、だいたいの見当はつくのではないでしょうか?100パーセント
 わかってあげなければいけないということはありません。「あれかな?」「このことかな?」
 とお母さんが推測したことばをかえしてみて下さい。たとえそれがハズレだったとして
 も子どもはコミュニケーションの楽しさを確認して、きっと「またおしゃべりしよう」
 と思ってくれます。大事なのは話そうとするモチベーションをそがないように反応する
 ことです。いろいろなことを体験していく中でことばも学んでいきます。テレビに
 慣れさせず、これからの季節、どんどん外へ出掛けていきましょう。
タイトルを変更して☆☆☆ST通信☆☆☆ 10月号を再掲しました
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